アドバンス ケア プランニング(人生会議)
慈恵医大葛飾医療センター内で、患者の意思決定支援について講演しました。最近ではアドバンス ケア プランニングとして、自分の人生の病気に関わる意志決定を前もってする事が勧められていて、人生会議という名前も出来ました。
癌では意思決定が定着してきましたが、認知症や神経難病にも、それぞれ病気ごとに異なる、人生について決めないといけない事があります。問題に直面して、いざ決めようとすると、即効性のある楽な方に飛び付いて、自分の本当に望んでいる事と違う事を選びがちです。
例えば最期について。現実味の無い早期に決める事には、意味がないんじゃないか?と思われるかもしれませんが、
漠然とでも考え方を決めておくと、迷った時に、戻るべき所に戻って来られる拠り所となります。また、考える練習をして準備しておくと、初めて強い衝撃を受けた時に耐えられる練習にもなります。
病気がある人も無い人も一度考えてみましょう!考えるのが難しい時お手伝いするのが、主治医の先生、看護師さん、ケアマネさん、そしていつも周りにいる家族です。特に、普段の様子を知っている在宅スタッフは、本人にとって何が幸せであるのかを理解しやすい状況にあり、在宅スタッフの役割は大きいです。
引き続きこのブログでアドバンス ケア プランニングに関する発表内容を取り上げていきたいと思います。
最後に、宇都宮宏子先生の講演は現場の力強い思いにあふれていて、感銘いたしました。